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親が施設に入るときの手順とタイミング|嫌がる場合などの対応方法も紹介

自身の親が加齢によって身体の状態が悪化したり、認知症が進行したりすると、自宅での生活が難しくなり、施設への入居を検討することがあります。しかし、親が施設への入居を嫌がるケースは、少なくありません。反対に、子の側が親を施設に入れることに対して、罪悪感を覚えるケースもあります。
そこで、親が介護施設に入るときの手順や、入居を検討すべきタイミング、入居を嫌がる場合の対処方法などについて解説します。

施設入居までの流れ

自身の親が介護施設に入居するに当たって、まずは親本人・家族で話し合い、共通の認識を持った上で、施設探しを始めるのが理想的です。また、手順を一つ一つ踏んでいき後悔のない施設選びをしましょう。

入居までの流れ
  1. 1.本人・家族で話し合い
  2. 2.施設探し
  3. 3.施設選び
  4. 4.施設見学・体験入居
  5. 5.契約・入居

まずは、本人・家族で話し合うことからスタートし、施設への入居に関して、共通の認識を持てるように努めます。
次に、希望条件に優先順位を付けた上で、民間の紹介センターなどを利用し、老人ホームを探します。ホームページやパンフレットの情報を基に施設を選び、見学や体験入居を行います。
申し込みを行った後は、面談や入居審査などを経て、契約・入居となる流れです。

1. 本人・家族で話し合い

介護施設探しを始める前に、まずやるべきことは、親本人と家族全員での話し合いです。
実際に、施設に入居するのは親本人であり、今後の生活の場となるため、判断力がある段階では本人の希望も踏まえるべきです。
その上で、施設への入居を拒む場合は、自宅での介護が難しいことや、施設への入居が必要な理由を説明し、本人にできる限り、納得してもらうことが大切です。
また、兄弟や親族にも、施設への入居に関して、理解を得ておきましょう。
施設への入居には、金銭的な問題も絡むため、トラブルに発展する恐れがあります。
兄弟が介護に関わっていない場合には、施設への入居によって相続できる財産が目減りすることから、難色を示すケースも少なくありません。現状の大変さを説明し、理解してもらうことが望ましいです。

そもそも施設の入居費用が、親の預貯金などの資産や年金収入で賄えるのかどうかを、確認しておくことも大切です。 老人ホームの費用を賄うほどの十分なお金がない場合には、兄弟で費用負担を話し合う必要が生じるケースもあります
ただし、長寿化が進む昨今では、親が90歳や100歳となる頃まで介護費用がかかり続けることも考えられるため、無理のない資金計画を立てましょう。

2.施設探し

親に合った介護施設を探すためには、まず希望条件をまとめておきます。
全ての条件を満たす施設を探すことは難しいため、譲れない条件と妥協できる条件を整理し、優先順位を付けておきましょう

希望条件の主な項目としては、以下のようなものが挙げられます。

希望条件の主な項目
  • ・立地・周辺環境
  • ・費用
  • ・医療・看護の体制
  • ・サービス内容
  • ・居室タイプ
  • ・共用施設

そして、介護施設を探す際には、役所の福祉課や地域包括支援センターを利用する方法、民間の紹介センターを利用する方法があります。

役所の福祉課や地域包括支援センターでは、近隣の介護施設の一覧などを入手できます。
ただし、公的な機関のため、具体的にどの施設が良いのか、答えてもらうことは難しいです。

一方、民間の介護施設の紹介センターでは、相談員が第三者の視点から、入居を希望する人に合った民間の老人ホームを紹介しています。ほとんどの紹介センターは、入居の契約が成立した際に老人ホームから紹介料が支払われる仕組みのため、無料で利用できます。

老人ホーム紹介センターは、豊富な相談実績があり、紹介できる施設数が多いところが おすすめです。「あんしん相談室」は、開設から15年以上経過しており、年間相談件数が約5000件という実績があります。また、全国の厳選された約4500の老人ホームから、紹介を行っています。

あんしん相談室窓口
0120-371-652 [無料]
運営協力:関東・関西・東海有料老人ホーム紹介センター
運営協力:関東・関西・東海有料老人ホーム紹介センター

3.施設選び

介護施設の情報を集めたら、ホームページやパンフレットに掲載されている情報から、希望条件に合う施設を選びます。

施設を選ぶときのポイントとなるのは、次のような点が挙げられます。

希望条件の主な項目
  • ・自宅や家族の住まいからの所要時間はどのくらいかかるのか
  • ・費用は予算に合うか
  • ・居室や共用スペースにどのような設備があるのか
  • ・介護サービスや医療ケア、生活支援サービスの内容
  • ・認知症に対応しているか
  • ・看取りに対応しているか

施設選びは「老人ホームの選び方のポイントを解説|探し方から見学・体験入居までの流れも紹介」の記事で詳しく紹介しています。

4.施設見学・体験入居

ホームページやパンフレットから受けたイメージと実際の施設の状況は、大きく異なるケースもあります。そのため、急ぎの入居検討でなければ、ホームページやパンフレットを見た段階で1カ所に絞りこむのではなく、施設見学や体験入居をし、比較・検討してから決めましょう
施設見学や体験入居では、主に以下の点をチェックします。

見学時のチェックポイント
  • ・掃除が行き届いていて臭いが気にならないか
  • ・入居者の表情が明るく、髪型や服装に清潔感があるか
  • ・どういった年齢・性別、要介護度の入居者が多いか
  • ・スタッフは身だしなみが整っていて、明るくあいさつをして、いきいきと働いているか
  • ・スタッフは言葉使いが丁寧で、入居者と良好なコミュニケーションを取っているか
  • ・スタッフが介助を行う際に入居者に無理をさせていないか
  • ・食事はメニューに偏りがなく、季節感を取り入れたものを提供しているか
  • ・レクリエーション、イベントの内容、スタッフの取り組み姿勢、入居者の表情
  • ・リビングなど共用スペースの広さ、設備、明るさ
  • ・居室の広さ、設備、 日当たり

5.契約・入所

入居を希望する介護施設が決まれば、申込みを行った後、面談や入居審査を経てから契約を結んで入居という流れになります。

入居の申込みを行う際には、居室を予約することになるため、申込金として10万円程度の支払いが必要となることがあります。 面談の際までに必要な書類は、施設によって異なりますが、本人の健康診断書、健康保険証、介護保険被保険者証、印鑑、身元引受人の身分証明書や印鑑などが必要です。
施設によっては、診療情報提供書が必要となるケースもあります。

面談には、施設担当者、本人、家族の他、要介護状態の場合は、ケアマネジャーが同席します。
面談では、希望条件と健康状態の確認などが行われます。 入居審査は、主に健康状態、要介護度、経済状況が対象です。重大な疾患がある場合や、共同生活が難しいと判断された場合には、入居が認められないこともあります。

入居審査に通ると、入居条件などが記された重要事項説明書の説明を受けた後、契約を結びます。
契約の際に必要なものも施設によって違いがありますが、本人の戸籍謄本、住民票、印鑑証明、印鑑、身元引受人の印鑑証明や印鑑などが必要です。

介護施設入居のタイミング

親の介護施設への入居を検討すべきタイミングとして、以下のようなものが挙げられます。

入居検討のタイミング
  • ・介護者が側にいない状態では危険を感じるとき
  • ・認知症の症状の進行によって、在宅介護を続けることに不安を感じたとき
  • ・介護者への介護の負担が重くなり、疲れが回復しないとき
  • ・介護者が身体介護の負担から腰を痛めたとき
  • ・介護者に気持ちの余裕がなくなり、イライラすることや不安になることが増えたとき

こういった段階で介護施設への入居を進めなければ、介護者が「四六時中、介護のことばかり考えている」「先が見えず、生きているのがつらい」といった状況に追い込まれてしまうことが危惧されます。
介護者の限界まで在宅介護を行うのではなく、早めに介護施設への入居を検討しましょう。

親が施設に入りたくない理由

親を介護施設に入れることを検討していても、「施設に入りたくない」と拒絶されるケースは少なくありません。
親が施設に入りたくないのは、さまざまな理由によるものですが、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 見捨てられると感じてしまう
  • 住み慣れた家で生活したい
  • 介護される自分を受け入れられない

親が施設に入りたくないという理由は、「家族に見捨てられる」という被害者意識による不安感や、環境を変えずに「住み慣れた家で暮らしたい」という思いによるものが多いです。
また、自尊心から「自分が介護施設に入ることが受け入れられない」といったケースもあります。

見捨てられると感じてしまう

親本人が「介護は家族がするべき」という価値観を持ち続けている場合、家族ではなく、施設で他人からの介護を受けることに対して、「家族から見捨てられた」という被害者意識を持ってしまいがちです。
また、施設の入居を勧められることに対して、「邪魔者扱いされている」と感じる人もいます。
施設への入居は、家族としての義務を放棄することだと受け取り、自分への愛情不足だと感じるため、そういった不安感からも入居を拒むのです。

住み慣れた家で生活したい

一般的に、年齢を重ねるほど、新しい環境へと適応しにくくなります。
施設への入居には、見知らぬ人と付き合いをしなければならないという不安感も生じます。
そのため、「住み慣れた自宅で環境を変えずに暮らしたい」と考えるのはよくある感情です。家への愛着の強さから、環境を変えることを拒絶するケースもあります

介護される自分を受け入れられない

自宅で家族から介護を受けている人の中には、自分が介護されることを受け入れられず、「家族が勝手にやっている」と捉えることで、自尊心を保っているケースも少なからずあります。
「介護施設は介護が必要な人が入るところであり、自分には関係ない場所」と考えているため、施設への入居は受け入れられないのです。

親が嫌がる場合にすべきこと

では、親が介護施設への入居を嫌がっている場合、施設に入れるためにはどのように対処すれば良いのでしょうか。
親に理解してもらうには、次の3つのポイントがあります。

親に理解してもらうためのポイント
  • 家族みんなの意見を再確認
  • 親としっかり話し合う
  • 感情的にならない

家族の気持ちが揺らいでしまうと、親に対して施設に入居することを説得するのが難しくなるため、まずは家族の気持ちを再確認します。親本人が納得して施設に入居できるよう、不安に感じていることなどをしっかりと話し合うことが大切です。
焦りから感情的になってしまうと、話がこじれてしまうことが危惧されるため、落ち着いて話をしましょう。

家族みんなの意見を再確認

親に対して介護施設への入居を勧めるのは、家族にとっても精神的な負担が大きいものです。
親本人が介護施設の入居を嫌がると、このまま話を進めることに対して、家族に迷いが生じるケースもあるかもしれません。
しかし、家族の気持ちが揺れ動いている状態では、親を説得するのは難しいものがあります。そのようなときは、家族みんなの意見を再確認し、施設への入居を心の底から納得した上で、話を進めていきましょう

親としっかり話し合う

親自らが進んで介護施設へ入りたいというケースは少なく、親が誤解していることや不安に感じていることを根気強く解消していき、納得してもらうことが大切です。
親本人が「施設に入ることは、家族に見捨てられることだ」と感じている場合は、本人の生活を心配しているため施設入居を考えていること、施設へ入居することによって手厚いケアが受けられることをしっかりと説明します。
施設へ入居した後は、できる限り面会に行くことを伝えるなど、家族の愛情が感じられるように接しましょう。

感情的にならない

家族の介護負担が重くなっている中、親が施設に入ることに対して、かたくなな態度を取り続けると、家族には焦りが生じるかもしれません。
しかし、家族が焦りから感情的になってしまうと、親は不安感や不信感を抱いて、話がこじれてしまうことが懸念されるため、落ち着いて話をすることが大切です。

また、親を無理に施設に入居させると、家族との信頼関係にひびが入るだけではなく、入居後に施設で介護を拒否したり、帰宅しようとしたりするなど、トラブルに発展する恐れがあります。
認知症の場合は、施設での新しい生活に馴染めないことで、症状が悪化することも危惧されます。

入居が進まない場合の対処方法

時間をかけて親を説得していても、介護施設への入居が進まない場合には、2つの対処方法があります。

1つ目は、無理に入居させることによる悪影響を踏まえた上で、それでも入居を進める方法です。
施設へ積極的に入居するケースは少なく、多少は不安や不満を持ちながら入居する人の方が多いことから、施設側もそういった人への配慮を行っています。
実際に、入居してから案外楽しそうに暮らしているケースも少なくありません。

2つ目は、反対に在宅介護による生活上のリスクがある程度あることを受け入れ、介護の体制を見直した上で、次の機会を待つ方法です。
入院などをきっかけに、親が納得した上で、施設への入居に至る可能性もあります。

親を施設に入れたことの罪悪感との向き合い方

親を介護施設に入居させることによって罪悪感を覚える人もいますが、親を施設に入れたいと思うのは罪なことではありません。

在宅での介護を続けることによって、介護疲れから親への愛情が憎しみに変わってしまうケースや、「早く介護が終わってほしい」という気持ちが親に伝わってしまい、親本人が罪悪感を持つケースもありますその時々の状態に合った介護の形を取った上での施設への入居は、選択肢の一つです。

そもそも、社会全体で介護を担うために介護保険制度が設けられたことからも、親が施設に入居することに対して罪悪感を覚える必要はありません。介護をする家族が体調を崩したり、仕事を失ったりしないためにも、介護施設は必要な存在であるといえます。

親の施設への入居に罪悪感を持つよりも、施設のスタッフを信頼して自分の元気な姿を親に見せるようにしましょう。

まとめ

在宅介護の限界を感じて、親の介護施設への入居を考えることは、決して罪悪感を持つようなことではありません。
むしろ、介護をする家族が精神的にも肉体的にも追い詰められる前の段階で、早めに施設への入居を検討することが望ましいです。
ただし、親が施設への入居を嫌がる場合には、安心して入居できるように、できる限り話し合いをしましょう。

親を介護施設に入れるときには、以下の手順で進めていきます。

  1. 1.本人・家族で話し合い
  2. 2.施設探し
  3. 3.施設選び
  4. 4.施設見学・体験入居
  5. 5.契約・入居

本人・家族で話し合いをしたら、具体的に施設を探す段階となります。
「あんしん相談室」は、介護施設の民間の紹介センターの一つです。全国4700件以上(2021年2月現在)の施設の中から、入居を希望する人に合った施設の紹介を受けることができます。ぜひお気軽にご相談ください。

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