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老人ホームの選び方を5ステップで解説!選ぶ際のチェックポイントとは

家族が入居する老人ホームを選ぶときに「失敗したくない」「何に気をつければよいだろうか」と不安になることもあるでしょう。

老人ホームは「終のすみか」になるかもしれないので、家族がストレスなく過ごせる施設を選びたいところです。また、何も知らずに検討をすると、費用が高額になる可能性もあります。

本記事では、老人ホームの選び方のポイントを5つのステップで解説しています。

老人ホームを選ぶときに注意しなければならないポイントを理解できるので、本人が楽しく暮らし、家族も安心できる老人ホームを探したい方はぜひ参考にしてください。

監修者:さとひろ

さとひろ

介護系の専門学校を卒業後、特別養護老人ホームに勤め介護職員やケアマネジャーを経験。資格取得のための研修講師や新規施設の開設にも携わる。現在は生活相談員として、入所調整や家族対応、行政対応や請求業務などを担っている。 2022年からライターとしての活動。複雑な介護業界の制度をわかりやすく解説します。 保有資格:社会福祉士、公認心理師、介護支援専門員、介護福祉士など

HP:https://www.satohiro-2.com/portfolio/


老人ホーム選びの手順・流れ

老人ホームを選ぶ際は、以下の順に実行していきましょう。

  1. 1.希望条件を出して優先順位を付ける
  2. 2.施設の種類を絞る
  3. 3.予算を決める
  4. 4.希望に合う施設を複数挙げる
  5. 5.リストアップした施設を見学する

ひとつずつ解説していきます。

【ステップ①】希望条件を出して優先順位を付ける

すべてが理想通りの老人ホームを見つけるのは難しいため、あらかじめ希望条件を決めておくと、スムーズに入居者や家族に合った施設を探しやすくなります。

老人ホームでどんな生活がしたいのか、あるいは老人ホームにどんなことを求めるのか、本人や家族の考えを基に、希望条件を書き出します。

そして、譲れない条件と妥協できる条件を家族で話し合い、優先順位を付けておきます。

老人ホームでどんな生活をしたいのか、具体的な希望条件の例として、以下のようなものが挙げられます。

具体的な希望条件の例
  • ・24時間看護で、日常的な医療ケアに対応している
  • ・認知症ケアに対応している
  • ・リハビリを続けられる
  • ・食事を選べる
  • ・趣味のサークル活動が行われている
  • ・イベントやレクリエーションが活発に開催されるなど、友人を作りやすい
  • ・医療機関への通院に付き添ってほしい
  • ・住み慣れた場所にある
  • ・家族が通いやすい場所にある
  • ・駅から近く、近隣に商業施設がある
  • ・ゆとりのある広い部屋で生活したい
  • ・夫婦2人で入居したい
  • ・ペットと入居したい

【ステップ②】施設の種類を絞る

老人ホームといっても、「自立型」「介護付き」など、施設の種類はさまざまです。

希望条件の優先順位をつけることで、対象になる施設の種類を絞ることができます。

以下に施設の種類と特徴、入居対象者をまとめているので、優先順位に沿って対象となる施設を絞ってみましょう。


【施設の特徴】

施設の種類 特徴・入居対象
公的施設 特別養護老人ホーム 特徴
  • ・日常生活の介護と機能訓練を受けられる
  • ・寝たきりや認知症の方にも対応している
入居対象
  • ・要介護3以上の高齢者
介護老人保健施設(老健) 特徴
  • ・病院と自宅の中間施設
  • ・退院後、リハビリをして在宅復帰を目指す
入居対象
  • ・要介護1以上の高齢者
介護医療院 特徴
  • ・長期療養が可能で医療的ケアに対応している
  • ・医療機関に近い人員配置になっている
入居対象
  • ・長期の療養が必要な要介護者
ケアハウス(軽費老人ホーム) 特徴
  • ・一人暮らしが不安な方が比較的安価で入居できる
  • ・「一般型」と「介護付き」がある
入居対象
  • ・60歳以上の身寄りのない方
  • ・経済的な事情などで家族との同居が難しい方
民間施設 介護付き有料老人ホーム 特徴
  • ・特定施設入居者生活介護の指定を受けた有料老人ホーム
  • ・施設の介護職員が身体介助や生活援助などを提供
入居対象
  • ・自立して生活できる方~要介護の方
住宅型有料老人ホーム 特徴
  • ・食事の提供や掃除・洗濯などの生活援助を提供している
入居対象
  • ・自立して生活できる方~要介護の方
    ※介護が必要な場合は外部の事業所のサービスを利用する
健康型有料老人ホーム 特徴
  • ・健康維持のためにジムや温泉などの設備が充実している
入居対象
  • ・自立して生活できる方
    ※介護が必要になると退去しなければならない
サービス付き高齢者向け住宅(一般型)) 特徴
  • ・見守りと生活相談を提供するバリアフリーの賃貸住宅
  • ・個人専用の生活設備があり、プライバシーが守られている
入居対象
  • ・介護度が低い方
  • ・認知症でない方
    ※介護が必要な場合は外部の介護サービスの利用が必要
グループホーム 特徴
  • ・5〜9人の小規模で家庭的な雰囲気の中で共同生活を送る
  • ・認知症の進行を防ぎ、自立した生活の継続を目指す
入居対象
  • ・認知症の高齢者

施設ごとの詳しい特徴については、以下の記事を参照してください。

老人ホーム・介護施設の種類

【ステップ③】予算を決める

>入居したい施設の種類が決まったら、相場を確認のうえ予算を考えておきましょう。

老人ホームに支払う費用には、「入居時費用」「月額費用」があります。

施設の種類やサービスの充実度、民間か公的かなどによって費用は大きく異なります。

次のような施設の場合、入居一時金や月額費用が高くなる傾向があります。

  • ・高級老人ホーム
  • ・提供するサービスが豊富な施設
  • ・スタッフの人員が多い施設

ただし、費用が高いからといって「良い施設」とは限らない点は留意しておきましょう。

老人ホームの入居一時金と月額費用の相場は次の表のとおりです。

施設の種類 入居一時金の相場 月額費用の相場
公的施設 特別養護老人ホーム なし 6万~15万円
介護老人保健施設(老健) なし 8万~20万円
介護医療院 なし 8万~20万円
ケアハウス(軽費老人ホーム) 0~数百万円 8万~15万円
民間施設 介護付き有料老人ホーム 0~数千万円 15万~35万円
住宅型有料老人ホーム 0~数千万円 15万~60万円
健康型有料老人ホーム 0~数千万円 10万~40万円
サービス付き高齢者向け住宅(一般型)) 大半が敷金のみ 13万~25万円
グループホーム 0~30万円 13万~20万円
シニア向け分譲マンション 数千万~1億円 5万~20万円
※食事など除く

入居時費用の入居一時金は、公的な介護施設では不要ですが、有料老人ホームなどの民間の施設では支払いが発生します。

なかには入居一時金が0円の有料老人ホームもありますが、その場合は、入居一時金にあたる金額が月額料金に上乗せされているため、月額費用が割高になるのが一般的です。

月額費用は退去するまで支払いが続きます。長期にわたる支出となるため、費用が予算に合っているかどうかを確認しておくことが大切です。

また月額費用は、おむつ代、レクリエーションやイベントの参加費、通院の付き添い費用、買い物代行費用などが別途かかる点も考慮しましょう。(民間の施設の場合)

【ステップ④】希望に合う施設を複数挙げる

老人ホームは、長い期間にわたっての生活の場となります。そのため、初めに見つかった施設への入居を決めるのではなく、複数の候補を比較・検討し、慎重に決定するのが望ましいです。

「老人ホーム選びのポイント」を参考に、複数の施設を比較・検討しましょう。

【ステップ⑤】リストアップした施設を見学する

老人ホームは、ホームページやパンフレットでの印象と実際の施設の状況が異なるケースもあるため、見学・体験入居をすることが望ましいです。

比較・検討した老人ホームの中から、少なくとも3ヶ所程度を見学しましょう。見学したうえで入居したいと思える施設が見つからなかった場合には、さらに見学する施設を増やしていきます。

また、短時間の見学をしてもわからないこともあるため、入居を検討する段階では体験入居をするのがおすすめです。

見学や体験入居では、次に挙げる点をチェックしましょう。

見学・体験入居時のチェックポイント
  • ・共有スペースや居室に清潔感があるか
  • ・入居者の表情、服装、髪型に清潔感はあるか
  • ・スタッフが生き生きと働いているか
  • ・食事はメニューに偏りがなく、季節感が反映されているか
  • ・入居者の状況に合わせた食事介助を行っているか
  • ・入居者とコミュニケーションを取り、無理なく介助をしているか
  • ・イベントやレクリエーションの内容、雰囲気、スタッフの取り組み姿勢
  • ・居室の間取り、広さ、備え付けの備品
  • ・トイレや洗面台の使い勝手
  • ・スタッフの離職率、入居率、退去率

スタッフや入居者の表情が明るいなど、施設全体の雰囲気が良い老人ホームは、職場環境が良く、スタッフと入居者の関係性も良好なことがうかがえます。

一方、スタッフが忙しそうに動き回っていたり、覇気がなかったりする場合は、十分な人員配置が行われてない可能性があります。

数字の面では、入居率が高く、ほとんどの居室が埋まっている状態であれば、安定した運営が維持されていることが推測できます。

1年間の退去率が高い場合、退去理由によっては運営に問題のある可能性があります。

また、離職率の高い施設は、「運営方針」「人間関係」「勤務体制」「給与」のいずれかに不満を持つ人が多く、意欲的に仕事に取り組める環境にないことが考えられます。

「入居率」や「退去率」は、契約の直前に確認できる重要事項説明書で知ることができます。見学時に「スタッフの離職率」とともに、「入居率」や「退去率」についても尋ねてみると良いでしょう。

また最近では、スマートフォンやパソコンでオンライン見学のできる施設が増えています。

現地に足を運ばなくても、施設について詳しく知ることができる点がメリットです。

身体の状態から見学が難しい人、遠方に住んでいる人、外出を控えたい人などは、オンライン見学を利用してみましょう。

護施設・老人ホーム見学のポイントや手順を紹介!【見学チェックシートあり】

【監修者コメント】

老人ホームを選ぶときに、すべてを希望通りにするのは難しいです。費用や立地などの希望条件に優先順位をつけておくことで、失敗しにくくなるでしょう。


老人ホームの選び方のポイント

老人ホームを比較する際の主なポイントをまとめてみました。

比較する際の参考にしてみてください。

比較する際のポイント
  • ・費用(入居一次金の金額と償却方法、月額費用)
  • ・入居・退去条件
  • ・立地条件や周辺環境
  • ・居室や共用スペースの内容・設備
  • ・介護サービス・医療ケアの提供体制
  • ・食事の内容や調理場所
  • ・生活支援サービス
  • ・レクリエーションやイベント、サークル活動
  • ・入居者の年齢層、性別、要介護度の傾向

それぞれの比較ポイントを詳しく見ていきましょう。

費用(入居一次金の金額と償却方法、月額費用)

老人ホームの費用は施設によって異なります。サービスの充実度や質、スタッフの対応など、さまざまな点を考慮したうえで費用を比較しましょう。

老人ホームの費用を比較する際は、以下の3点に注目します。

  • ・入居一時金の金額
  • ・入居一時金の償却方法
  • ・月額費用

このうち、入居一時金と月額費用の相場については、上述の【ステップ3】予算を決める」を参考にしてください。ここでは償却方法について解説します。

老人ホームへ入所する際は、一定期間分の居住費や施設の利用権の費用として、それぞれの施設が設定した入居一時金を支払います。

大半の老人ホームでは、入居時に入居一時金の2〜3割分を償却し、その後は概ね5〜10年かけて均等に償却していきます。

入居一時金が償却される前に退所した場合、未償却分は返金されます。ただし、償却期間は施設によって異なり、中には入居時に全額償却する施設もあるため、事前に償却の方法と期間を確認しましょう。

入居・退去条件

入居・退去条件も老人ホームによって異なります。比較・検討する際は、入居できる老人ホームに絞って比較することが大前提です。

また、トラブルを防ぐためにも退去条件についてあらかじめ知っておきましょう。

入居条件
  • ・要支援・要介護度
  • ・入居時の年齢
  • ・医療的ケアの必要の程度
  • ・保証人(連帯保証人)・身元引受人
  • ・支払い能力
退去条件
  • ・費用の支払いが滞っている場合
  • ・医療的ケアの必要の程度が上がり、その施設では対応できなくなった場合
  • ・長期入院が必要となった場合
  • ・ほかの入居者への迷惑行為を行った場合

公的施設の場合は、入居条件として介護度や年齢の基準が法律で決められています。

また、医療的ケアや保証人、支払い能力については施設ごとに基準が設けられています。

退去条件については、具体的な内容や退去勧告から実際に退去するまでの期間が契約書に記載されているので、入居前に必ず確認しておきましょう。

老人ホームの入居条件についての詳しい説明は、以下の記事を参照してください。

老人ホームに入るには?5つ条件をわかりやすく解説


立地条件や周辺環境

施設のサービスや雰囲気だけでなく、その施設の立地条件や周辺環境も重要なチェックポイントです。

立地条件や周辺環境で確認したいポイントは以下のとおりです。

  • ・家族が気軽に会いに行ける距離や場所か(交通の便の良さ)
  • ・継続的に費用を払える場所か(利便性の高いエリアは高い)
  • ・自然や周辺施設が充実しているか

一度入居すると「やっぱりほかの施設に移りたい」と思っても、スムーズに施設を変えることは難しいでしょう。そのため、事前に施設内外の下見をして住環境を確認しておく必要があります。

居室や共用スペースの内容・設備

居室や共有スペースは、そこで生活する時間が長いため、入居者が快適かつ安全に生活するうえで最も重要になる部分です。

以下にチェック項目をまとめているので確認しましょう。

居室
  • ・部屋のタイプ(準個室、個室、相部屋)
  • ・設備(トイレなどの水回り、エアコンなどの空調設備)
  • ・部屋の広さ
  • ・日当たり
  • ・防音性
  • ・日当たり
  • ・防音性
  • ・換気性能
  • ・動線(車いすで移動しやすいか など)
退去条件
  • ・費用の支払いが滞っている場合
  • ・医療的ケアの必要の程度が上がり、その施設では対応できなくなった場合
  • ・長期入院が必要となった場合
  • ・ほかの入居者への迷惑行為を行った場合

居室や共有スペースについては、パンフレットやホームページの印象と実際の状況が異なるケースもあります。

体験入居や見学をして、実際の住環境を確認すると良いでしょう。

最近ではオンラインで見学できる施設も増えているので、仕事の都合や距離などの問題で現地に行けない方でも、施設の住環境を確認できる場合もあります。

介護サービス・医療ケアの提供体制

介護スタッフの人員配置基準は施設の種類ごとに定められています。

そのため、その基準よりも多く配置している施設は、より手厚い介護サービスが受けられます。

また、万が一のときのために、医療機関との提携についてもチェックしておくと安心です。

施設ごとに提供している介護サービスは異なるため、希望に合ったサービスを受けられるか、以下の項目を確認しておきましょう。

  • ・介護スタッフの人員配置
  • ・介護スタッフの勤務時間
  • ・医療機関との提携について
  • ・訪問診療や健康診断の頻度はどれくらいか
  • ・看護職員や機能訓練指導員が常勤しているか
  • ・緊急時にどのような対応をするのか
  • ・看取り体制は整っているか

食事の内容や調理場所

食事は単なる栄養補給ではなく「食べるまでの楽しみ」や「食べたときの感動」といった、心の健康を保つうえで重要な役割も持ちます。

そのため、どのような食事が提供されるのかは必ずチェックしておきたい項目です。

また、高齢者は免疫力が低下しがちで、食中毒の危険性が高くなります。調理される場所の清潔さについても見学しておくことをおすすめします。

食事に関して確認しておきたいポイントは、次のとおりです。

  • ・食事の内容(献立、食事形態、試食が可能か)
  • ・料金(食事形態ごとの料金、不要な際のキャンセル料金)
  • ・調理場の清潔さ
  • ・管理栄養士が在籍しているか
  • ・イベント食はあるか(普段よりも特別な食事)

イベント食では、おせちや恵方巻きといった季節に合わせた食事や、普段の食事ではでない特別なメニューが提供されます。

【監修者コメント】

食事の提供が直営か委託かもチェックすべきポイントです。

直営の場合は、献立作りや食材の調達、調理などを施設スタッフで行うため、入居者の個別の希望を聞いてもらいやすい傾向があります。


生活支援サービス

買い物代行や外出時の送迎、洗濯、居室の清掃といった生活支援サービスが、どの程度充実しているか確認しておきましょう。

料金体系については施設によって異なり、月額費用に盛り込まれているプランもあれば、利用した分だけ請求されるオプション型のプランもあります。

生活支援サービスが充実している老人ホームは費用が高い傾向にあります。そのため、あらかじめ入居者の身体機能や生活レベルを考えて必要性を検討しましょう。

レクリエーションやイベント、サークル活動

レクリエーションやイベント、サークル活動は、入居者同士のコミュニケーションが取れる機会になります。

具体的には、クイズやおやつ作り、合唱、体操、外出などが挙げられます。身体機能や認知機能の維持・改善、精神的ストレスの緩和といった重要な役割を持つため、開催の有無を確認しておきましょう。

イベントの年間予定表があるとわかりやすいので、見学の際に確認することをおすすめします。

ただし、参加費や材料費がかかるケースもあるため注意が必要です

入居者の年齢層、性別、要介護度の傾向

入居者の年齢層や性別、要介護度の傾向も老人ホームを選ぶ際のポイントになります。

自立して生活できる方や、介護度が軽い方の場合、共有スペースでほかの入居者との会話を楽しむこともあるでしょう。同年代や同性など共通点があると話しやすいということも考えられます。

また、老人ホームによって要介護度の傾向は異なり、自立して生活できる方が多い場合や、反対に要介護度の方が多い場合もあります。

入居する方が快適に楽しく暮らすためには、その方に合った入居者の年齢層、性別、要介護度の傾向を確かめることが重要なので、見学時にスタッフに確認してみましょう。

老人ホーム選びはプロへの相談がおすすめ

老人ホームは、インターネット検索を利用して探すこともできます。

ただし、ホームページに「認知症対応」と記載されていても、認知症ケアの体制がどのようになっているのか、実態がわかりにくいケースも多いです。

また、ホームページや広告は、運営者の視点で作られており、美辞麗句が並んでいます。

そのため、実際に見てみないと本人に合った施設かどうか判断がつかない場合もあります。

そのため、ある程度条件の優先順位を付けたら、プロに相談するのがおすすめです。老人ホームの相談先は主に以下の2つがあります。

相談先 詳細
役所や地域包括支援センター 特別養護老人ホームなどの公的な介護施設を探す場合に向いている
老人ホーム紹介センター 有料老人ホームなどの民間の介護施設を探す場合に向いている(プロの相談員に無料で紹介してもらえる)

役所や地域包括支援センター

特別養護老人ホームなどの公的な介護施設を探す場合には、市町村の役所の福祉課や地域包括支援センターを利用する方法があります。

役所や地域包括支援センターによっては、地域の公的な介護施設の一覧を用意しています。

地域包括支援センターは、介護、医療、保健、福祉といった側面から高齢者を支える施設です。市町村が設置主体となり、人口2万~3万人を目安とするエリアごとに設置されています。

高齢者の総合相談窓口としての機能も持っていて、利用できるサービスや制度などを紹介してもらうことも可能です。

地域包括支援センターを利用できるのは、対象エリアに居住する65歳以上の高齢者と、該当する高齢者を支援する人です。

そのため、親と離れて住んでいる場合には、親が居住するエリアを担当するセンターを利用するという点に注意しましょう。

老人ホーム紹介センター

有料老人ホームなどの民間の介護施設を探す場合には、老人ホーム紹介センターの利用がおすすめです。

老人ホーム紹介センターは、老人ホーム側から紹介手数料を受け取っているため、老人ホームを探している人は無料で利用できます。

老人ホーム紹介センターを利用すると、プロの相談員が第三者の視点で、入居を希望する人に合った施設を紹介してくれます。

そのため、希望の施設を効率良く探すことが可能です。

老人ホーム紹介センターは豊富な相談実績があり、紹介できる施設数が多いところがおすすめです。

「あんしん相談室」は、開設から18年以上経過しており、累計相談数は60,000件を突破しています。

また、全国の厳選された約4,500の老人ホームから紹介を行っています。

老人ホームの選び方【まとめ】

老人ホームは、費用や運営の質による違いもありますが、入居者の心身の状態や、希望条件による向き・不向きもあります。

そのため、複数の老人ホームの中から比較・検討を行い、入居者に合った施設を探すことが大切です。

あんしん相談室では、お客様のご予算や入居条件に合わせて、中立的な立場で老人ホームをご提案いたします。

相談は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

【監修者コメント】

老人ホームは種類が多く特徴もさまざまです。まずは自身で条件に合う施設をリストアップしてください。

難しい場合は役所や老人ホーム紹介センターを活用しましょう。

入居までの手引き

資金計画

現在の収入、将来の収入、保有している資産と照らし合せて資金計画を立てましょう。

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選び方・比較・検討

自分に合った介護施設の種類や資金計画のイメージができたら、実際に老人ホームを探してみましょう。

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■記事作成・監修 シニアのあんしん相談室
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記事監修:老人ホーム入居相談員(介護福祉士、社会福祉士、ホームヘルパー2級、宅地建物取引士、認知症サポーター)
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