高齢者向け配食サービスの利用を検討すべきタイミングと選び方
2017.4.28
高齢な家族と離れて暮らしているという方も多いのではないでしょうか。離れて暮らしていると「きちんと栄養バランスの良い食事を食べているだろうか?」という不安を抱く方も少なくないでしょう。他にも「無事に飲み込めているか」といった点も気にしなければいけません。
こういった不安を解決する方法のひとつに配食サービスがあります。
以前のコラムで『最近の高齢者は低栄養傾向…低栄養に潜むリスクとは?』と題して、低栄養のリスクとその対処法について紹介しました。
今回は、配食サービスを検討すべきポイントや選び方についてご紹介します。
どんな時に配食サービスを検討すべき?
・栄養バランス、低栄養などが心配になったとき
1人暮らしの場合、1人分の食事作りは面倒に感じてしまうもの。インスタントや簡単なもので済ませたり、食欲の減退から一食抜いてしまうこともあります。
すると低栄養が続いたり、栄養のバランスが崩れて体調不良を引き起こす恐れがあるため要注意です。
・食事を用意したり、家族からの食事提供が難しいとき
高齢になると体力が下がり、買い物や調理、後片付けなども困難に感じやすくなります。
体力減衰や認知症は徐々に進行するため、高齢者だけで生活している場合は食事の準備ができなくなる前に、余裕をもって配食サービスを検討しておいたほうが良いでしょう。
共働きで高齢者用の食事を用意する時間がないという方も配食サービスを検討してみましょう。
配食サービスを検討する際のポイント
・利用目的と条件を意識する
配食サービスを利用する際は、どのようなメリットがあるか、また自分がどのようなサービスを受けたいかという点を明確にすることが大切です。
たとえば、サービス内容を確認し「カロリーコントロールができるか」「冷凍タイプか否か」「1ヵ月の予算はいくらか」「食べ物の硬さを選べるか」などです。
また、条件の優先順位を決めておくことも大切です。
・地域の配食サービスを調べる
いくら理想的な配食サービスがあっても、住んでいる地域が配達の地域外であったら利用できません。利用できる配食サービスをピックアップし、先ほどの目的と条件に近い業者をいくつか選んでみましょう。
・資料を取り寄せてみる
利用してから後悔することのないように、資料を請求し、記載されたサービス詳細によく目を通しておきましょう。同じ1週間分の配食でも、毎日届けてくれるのか、一週間分まとめて届けてくれるのかという違いがある場合もあります。
この際も目的と条件がどこまで達成されるかがポイントです。また食事も大切だけど、毎日の配達でコミュニケーションを取ってほしいという方もいるでしょう。
数社分の資料を取り寄せた後に、目的と条件に重点をおいて比較することが大切です。
・疑問やサービスの詳細を確認する
配食だけでなく、利用者の安否確認する見守りサービスを行っている業者も珍しくありません。
業者ごとに、どんな会話を心がけているかなど、サービスの詳細も確認してみることも大切です。
配食サービスは、高齢者にとっても、またそのご家族にとっても有意義なサービスです。
離れて暮らす場合に利用されるケースが多いですが、家族の食事とはまた別に、噛みやすく飲み込みやすい食事を作るのが難しいという方にもおすすめのサービスです。
配食サービスを利用する際は、今回ご紹介したポイントをふまえて選んでみてください。
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記事監修:老人ホーム入居相談員(介護福祉士、社会福祉士、ホームヘルパー2級、宅地建物取引士、認知症サポーター)