モーニングケアとイブニングケアとは? 在宅介護では必要不可欠!
2016.12.16
介護では、老人ホームなどの施設に入居してサービスを受ける施設介護と、自宅で介護を受ける在宅介護があります。
在宅介護の場合、ご家族が介護を行うことが多いですが、その時に気をつけたいケアとして、「モーニングケア」と「イブニングケア」があります。実践できていない方は、今回勉強し、明日から試してみましょう。
在宅介護の大変さ
在宅介護と施設介護の長所短所については、『在宅介護と施設介護のメリット・デメリット』の記事で解説をしました。在宅介護とは、介護施設に入居させずに、自宅でご家族や介護スタッフによる介護を受けるものです。
日中は、居宅介護サービスを利用する方も多いでしょうが、朝と夜はご家族で介護を行う必要があります。その際に必要となる大事な朝と夜のケアについて説明します。
モーニングケアとイブニングケア
■モーニングケア
モーニングケアは、要介護者が起床した際に行う一連のケアのことを指しています。介護者も朝忙しいことから、ついおざなりになってしまうこともあるようですが、高齢者にとって一日のリズムを作る大事な時間です
まずは「朝ですよ」の声がけから始まり、着替え・洗顔・口腔ケアをして、朝ごはんを食べる準備ができている状態にするまでの介護です。スッキリ目覚めて活動的な一日にするために、しっかり朝日を浴びましょう。
この時本人の体調を良くみることが大切。
いつものように起こそうとして、転倒してしまったり、口腔ケア時にむせてしまったりということがあります。その日の体調によって、ベッドから起き上がる際に普段より時間をとったりするなど、柔軟に対応しましょう。
■イブニングケア
イブニングケアは、要介護者が就寝する前に行う一連のケア。快適な睡眠ができる環境を整えることが目的です。快適な睡眠は翌朝の起床に影響を与え、良い一日が送れるようになり、それがまた質の高い睡眠を招くという生活習慣の形成に役立ちます。
まずは口腔ケアを行い、寝間着に着替えさせ、おむつの交換を行い、ベッドまで誘導します。また必要に応じて入浴もしましょう。
ポイントは、毎日なるべく同じ順番で同じように介護を行うこと。
入眠儀式といい、「まず着替えて歯を磨いてトイレに行ってからベッドに入る」などの一連の動きを体が覚えると、その流れで眠りやすくなります。
施設選びのポイントとしても!
毎日の介護でつい面倒に感じることもあるでしょうが、要介護者にとってはとても大切な時間。一つ一つ丁寧な対応をこころがけましょう。また介護施設への入居を考える際にも、検討材料にしてみましょう。施設によって、モーニングケア・イブニングケアの充実度は様々。
日々の生活習慣を支える2つのケアが充実していれば、当然入居後も健康状態を維持しやすくなります。
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記事監修:老人ホーム入居相談員(介護福祉士、社会福祉士、ホームヘルパー2級、宅地建物取引士、認知症サポーター)