「要望を伝えやすい環境か?」老人ホーム入居者が施設長と本音対談(1/3)
2016.12.15
「良くなってほしいから良いことも悪いことも言っているつもりです」
あなたの老人ホームを選ぶ基準は何でしょうか?金額、エリア、認知症の有無、介護度、医療体制などなど、条件によるでしょう。しかしそれだけで本当に十分でしょうか?
私たちはそうは思いません。一番大切なのは、その施設で働く職員さんひとり一人であり、実際に入居している利用者さんの人間性、人柄だと思うのです。老人ホームのご紹介を2003年4月からはじめ、私たち『あんしん相談室』は今年で開設13年になります。全国3,000以上の施設をご案内する中で、たどり着いた答えは「自分の家族にも同じように薦められる施設である」という理念です。いくら予算内でも、場所が近くても、今まで育ててくれた親、大切な家族である当の本人が不幸に感じてしまうような環境で生活させるわけにはいきません。
現在インターネット上で調べることができる情報は、利用料、立地など画一化されています。本当に重要な「人と人とのふれあい」「施設の実際の雰囲気」について知ることは難しいのです。この対談形式の映像は「実際に入居して約1年経つ利用者さん」と「施設長さん」のご協力をいただき、カメラのリハーサルということを告知した上で撮影したものです。施設に対して前向きなご意見もあれば、改善してほしい不満もそのまま掲載しています。一番よい方法は現地に足を運び『見学』することです。自身の目と耳で五感で、自分自身、家族にあった施設か選ぶことをお勧めします。そうはいっても数多くの施設をすべて見学することは難しい。あるいは程度を知った上で見学したい。というご意見もいただきます。今回は実態取材というテーマで撮影した『取り繕わない普段の自然な会話』の一部を見ていただくことで、老人ホームを選ぶひとつの基準としてご参考にしていただければ幸いです。
今回取材に協力してくださった、『ヒューマンライフケア浦和の樹』さんには改めて御礼申し上げます。
あなたの老人ホームを選ぶ基準は何でしょうか?金額、エリア、認知症の有無、介護度、医療体制などなど、条件によるでしょう。しかしそれだけで本当に十分でしょうか?
私たちはそうは思いません。一番大切なのは、その施設で働く職員さんひとり一人であり、実際に入居している利用者さんの人間性、人柄だと思うのです。老人ホームのご紹介を2003年4月からはじめ、私たち『あんしん相談室』は今年で開設13年になります。全国3,000以上の施設をご案内する中で、たどり着いた答えは「自分の家族にも同じように薦められる施設である」という理念です。いくら予算内でも、場所が近くても、今まで育ててくれた親、大切な家族である当の本人が不幸に感じてしまうような環境で生活させるわけにはいきません。
現在インターネット上で調べることができる情報は、利用料、立地など画一化されています。本当に重要な「人と人とのふれあい」「施設の実際の雰囲気」について知ることは難しいのです。この対談形式の映像は「実際に入居して約1年経つ利用者さん」と「施設長さん」のご協力をいただき、カメラのリハーサルということを告知した上で撮影したものです。施設に対して前向きなご意見もあれば、改善してほしい不満もそのまま掲載しています。一番よい方法は現地に足を運び『見学』することです。自身の目と耳で五感で、自分自身、家族にあった施設か選ぶことをお勧めします。そうはいっても数多くの施設をすべて見学することは難しい。あるいは程度を知った上で見学したい。というご意見もいただきます。今回は実態取材というテーマで撮影した『取り繕わない普段の自然な会話』の一部を見ていただくことで、老人ホームを選ぶひとつの基準としてご参考にしていただければ幸いです。
今回取材に協力してくださった、『ヒューマンライフケア浦和の樹』さんには改めて御礼申し上げます。
ヒューマンライフケアさんで導入している「マイスター制度」とは何でしょうか?
<施設長>
会社でマイスター制度を設けていましてスキルアップのための制度です。ランクがシルバー・ゴールド・プラチナとあって、テストをクリアして職員の知識レベルがどこまで行っているかと、実技レベルがどこまで行っているかを評価させていただいて、一定のレベルに達するごとに色分けがされています。プラチナは会社の中でも持っている人が少ないほど難しい制度です。介護する側が介護の知識を増やすことによって、入居者さまから言われたことに返答したり、例えば寝たきりの方が入居したときにどう対応するかの知識を身につけることが必要です。メインは介護ですが、一般常識も含む制度です。
要望を伝えやすい環境ですか?
<入居者>
先々のことを考えて私は長居をするつもりでいますから、良くなってほしいから良いことも悪いことも言っているつもりです。
<施設長>
困ったことはなんだろう? 洗濯機のことですか?
<入居者>
洗濯機はありましたね。人数も増えてきたし自分でできる人と人にやってもらう人がいて、それを1台の洗濯機でやろうと思っても難しかったので、1台増やしてもらうように懇親会で言ったら本当に1台増やしてもらえました。
<施設長>
みなさん気さくに言ってくださるのでそのご意見を聞いて、できること、できないことははっきり伝えさせてもらって できることは徐々に取り入れて進めていきます。ニコニコ健康体操という健康体操もみなさんのご意見を聞いて、体を動かしたい、健康体操をしたいというご意見があったので始めさせてもらいました。
<入居者>
施設内だけだとあまり身体を動かす機会もないし、個々で運動している人はもちろんいますけど、施設内で麻雀倶楽部を作ろうかっていう話になったこともあるんですよね。ですが、女性はなかなか麻雀をやらない人が多いらしくて、今のところ立ち消えって感じなんですが、脳トレになるんじゃないかと思います。
<施設長>
麻雀ができる人がいないので…(汗)
<入居者>
誰か教えてくれる人がいないと難しいですね。
並べるくらいはできる人はいるんですけどね。
<施設長>
僕がわかればいいんですけど、麻雀はちょっと…
<入居者>
初歩の初歩でいいんですけどね。
<施設長>
そのくらいなら僕もできるので今度やってみますか!?
<入居者>
男性が多いと囲碁や将棋などもできるんでしょうけどね。
もうちょっと頭を使えるクラブができないかなという感じはありますね。
- 【「ヒューマンライフケア 浦和の樹」に関連する記事はこちら】
- 第1回「要望を伝えやすい環境か?」入居者が施設長と本音対談(1/3)
- 第2回「どんな施設にしたいか?」入居者が施設長と本音対談(2/3)
- 第3回「どんな人が合う?」入居者が施設長と本音対談(3/3)
- 【ヒューマンライフケアの施設はこちら】
■取材/記事作成者
シニアのあんしん相談室レポーター:中村
老人ホーム、補聴器紹介など、高齢者の悩みを解決し、生活を豊かにするサービスづくりに取り組んでいます。介護の世界は知れば知るほど奥が深いです。施設に足を運び現地の職員さん、利用者さんに話を伺いながら日々勉強しています。