特養や老人ホーム入所時に「手続きに必要な物 」と「入居後に役立つグッズ」
2016.9.14
ご家族が特別養護老人ホームや有料老人ホームへの入所が決まると、入所に向けた準備が忙しくなってくることでしょう。いざ入所する時に必要なものがないという状況にならないためにも、しっかりと準備をしておくことをオススメします。
今回は、入所時に持参が必須のものから、持っていくと役に立つものまで、まとめました。
必須の持参物
入所時にほとんどの施設で提示・提出するものは以下の通りです。
【保険証類】
- ・健康保険証
- ・介護保険者証
- ・老人保険受給者証
【書類】
- ・施設の利用同意書(捺印済のもの)
- ・銀行など通帳の支店名や口座番号が把握できるもの
- ・銀行印
- ・緊急時連絡先票(記入済みのもの)
- ・現在服用中の薬
《これまでに他の施設を利用していた場合》
- ・診療情報提供書
- ・看護サマリー
意外と忘れやすいグッズ
・洗面用具セット
歯ブラシや歯磨き粉などは、施設で用意されていないことがほとんどです。そのため、歯磨きや髭剃りといったものをはじめ洗面用具は用意しておく必要があります。もし利用されるご家族に歯がないとしても、口腔ケアのためにスポンジブラシなどを用意しておいたほうが良いでしょう。
・ペーパー類
利用する部屋にティッシュペーパーが備えられていないことがあります。またトイレが設置されている部屋では、トイレの紙も利用者が用意するケースがあります。気になる方はあらかじめ、ケアマネージャーなどに確認しておくと良いでしょう。
持っていくと便利なグッズ
・食器用の滑り止めマット
リハビリをかねて自分で食事を行う方にとって、滑り止めマットは有効なアイテムです。食事の時、お皿の下などに敷いておくと食器がひっくり返ることも少なくなります。100円均一やバラエティショップなどで購入できます。購入したマットを使いやすいサイズに切っておくと良いでしょう。
・ストロー付きのコップ
人によっては自分で飲み物を飲むこともひと苦労という方もいらっしゃいます。そのような方には、ストロー付きのコップがオススメです。また不用意に中身をこぼすこともなく、一日に摂取する水分量を確認・制限することにも役立ちます。
・床ずれ防止グッズ
老人ホームで横になることが多い方にとって、床ずれ防止のアイテムは欠かせません。ベッドの上に置きやすいマットレスもそうですが、最近では床ずれを予防するためのシートやスキンケアクリームなどもあります。また自然と体重を分散してくれる抱き枕を利用することもオススメです。
持ち物を把握するために最も有効なのは、ケアマネージャーへ相談する際や、施設を見学する際に必要なものを確認しておくことです。 また利用される方の介護状況によって、必要なものが個別に発生します。例えば、車いすを利用されている方は、車いすに敷くクッションや座布団、自分自身で入浴を行える状況の方は、着替えを入れておく袋などが必要になります。
施設を利用されるご家族に快適な生活を送ってもらうためにも、必要なものをしっかり準備して送り出して差し上げてはいかがでしょうか。
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記事監修:老人ホーム入居相談員(介護福祉士、社会福祉士、ホームヘルパー2級、宅地建物取引士、認知症サポーター)