要介護の高齢者を対象とするホームや施設を紹介!
2016.5.20
この記事をご覧の方々の中には、親御さんのために老人ホームなどの施設を探されている方もいるかもしれません。 ただ対象となるご家族が介護を必要としている場合、どのような施設が合っているのか。 入所条件やサービス内容というものもしっかりと把握したいことでしょう。 今回は、要介護者を対象とする高齢者向けのホームや施設を紹介します。
要介護と要支援の違い
介護サービスを受ける前に確認しておきたいのが、利用者が要介護か要支援かということです。 要介護は、日本の介護保険制度において、国から介護を要する状態であると認定された方です。つまりは介護保険を利用して介護に関するサービスを受けるために役所などから「要介護認定」を受ける必要があります。 対して要支援とは、介護を必要していないものの日常生活に不便をきたしている状態です。
要介護のレベルに関しては以下のURLから確認できます。 『特別養護老人ホームの「介護度」』
https://kaigo.soudan-anshin.com/guide/basic/type/tokuyo/degree.html要介護者を対象とした高齢者用施設
■特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは、65歳以上の高齢者で介護3以上の方を対象とする施設です。要介護認定のレベルが高い方や身寄りがない方が優先的に入所します。 社会福祉法人や地方公共団体が事業主体となっているため、費用は他の施設に比べて安くなっています。
■介護老人保健施設
介護を必要とする高齢者の自立を支援して、在宅への復帰を目標にして心身の機能回復を行う施設です。入所の条件は要介護認定を受けている方となります。 食事や入浴といった日常サービスだけではなく、医師による医学的な管理の下で介護や看護といったケア・リハビリテーションを受けることができます。
■介護付き有料老人ホーム
有料老人ホームには、大きく分けて「介護付」「住宅型」「健康型」の3つのタイプがあります。 その中でも、要介護者が対象なのは介護付き老人ホームです。施設によって異なりますが、要介護全般の方が受け入れの対象となります。 介護付き有料老人ホームでは、利用者の食事や入浴といった日常生活の支援や機能訓練のサービスを提供します。 また介護に関しては、施設のスタッフが24時間体制で常駐しており、医療機関との連携もあって緊急時にも対応してくれます。
■ケアハウス
ケアハウスとは家庭での生活が困難な老人が、食事や洗濯などの介護サービスを受けることができる施設です。対象者は、要介護認定を受けている方で60歳以上の方となっています。 ケアハウスは公的な国や自治体からの助成があるため、低額な料金で入所できるため人気です。さらに特別養護老人ホームと同等の高水準の介護サービスを受けられることで話題を呼んでいます。
■グループホーム
グループホームとは、要介護認定を受けている方全般が対象となる施設です。 認知症の高齢者が対象となり、1ユニットに9人までの少人数で、食事や排せつ・入浴などの介助を受けながら共同生活を行います。また機能訓練のサービスを受けることもできます。
以上が要介護者を対象とした高齢者向け施設です。 要介護向けの施設は種類が多く、各施設によってさまざまな目標設定がなされています。 今回紹介した施設は、基本的に生活介助のサービスが含まれています。 ただ目標に伴って、サービス内容に異なる点があるのです。
入居を希望されるご家族の要介護認定レベルを把握して、しっかりと相談してください。 できるだけ、ご本人の目標に沿う施設を選択することをお勧めします。
記事監修:老人ホーム入居相談員(介護福祉士、社会福祉士、ホームヘルパー2級、宅地建物取引士、認知症サポーター)