スマートスピーカーで高齢者の生活をより安心・便利に
2018.12.6
最近、スマートスピーカーというアイテムが登場して注目されています。AIが搭載されたスピーカーで、話しかけると応答してくれるスピーカーのことで、われわれの生活をこれまで以上に便利なものにしてくれるアイテムです。
このスマートスピーカーは高齢者の生活をより安心便利なものにしてくれると言われています。
ここではスマートスピーカーがどのようなもので、高齢者の生活にどのように役立つのかご紹介します。
スマートスピーカーとは
スマートスピーカーとは、対話ができるAIアシスタントを搭載したスピーカーのことです。インターネットを介した調べ物や買い物などを、パソコンやスマートフォンを使うことなく、ただスピーカーに話しかけるだけで利用することができます。
現在販売されている主なスマートスピーカーは、「Google Home」「LINE Clova」「Amazon Echo」の3つ。いずれもパソコンやスマートフォンのように指で操作をする必要がないため、別の作業をしているときでも手軽に利用できるのが大きな魅力のひとつです。
高齢者でも使いやすい
パソコンやスマートフォンを操作することなく調べ物や買い物ができるため、機械操作が苦手だったり視力が低下していたりする高齢者であっても簡単に利用可能です。
スマートスピーカーを生活に取り入れることで、高齢者の生活がより便利で安心できるものに変わります。
高齢者のスマートスピーカー活用法をご紹介しましょう。
- ・予定管理
訪問介護やデイサービスなどの予定を管理する際に、スマートスピーカーを使うと便利です。事前にパソコンやスマートフォンのカレンダーに予定を入力する必要はありますが、それさえできてしまえば、あとはスマートスピーカーに「今日の予定は?」「明日の予定は?」と尋ねるだけ。音声だけで予定の確認ができるようになります。 - ・時刻確認
目が不自由な高齢者であれば、時計を見て時刻を確認することも大変な動作です。また、腕時計などをどこへ置いたか分からなくなったりすることもあるでしょう。スマートスピーカーを部屋に置いておけば、その場で「今何時?」と尋ねれば時刻を知ることができます。 - ・電話ができる
現在、日本では主な連絡手段としてLINEが広く利用されていますが、スマートスピーカーを使うことで音声のみでLINEのやりとりが可能になります。メッセージ送信はもちろん無料通話なども利用できるので、寝たきりだったり手が不自由だったりしても、声を出すことさえできれば外部に連絡することができるようになるのです。本人にとっても、ご家族の方にとっても安心できる機能であると言えるでしょう。
(LINE Clovaならそのまま利用できますが、Google HomeやAmazon Echoの場合はIFTTTと呼ばれる外部サービスを利用することでLINEメッセージが可能になります)
スマートスピーカーは、一見するとただ物珍しいだけのもののように見えますが、実際はとても実用的な機能を持ったアイテムです。最先端なアイテムというイメージもあり、とっつきにくさを感じるかもしれませんが、使い方によっては高齢者の生活をより安心便利なものにしてくれます。高齢のご家族がいるという方は生活への導入を検討してみてはいかがでしょうか。
記事監修:老人ホーム入居相談員(介護福祉士、社会福祉士、ホームヘルパー2級、宅地建物取引士、認知症サポーター)