ケアマネージャーの選び方はどうしたらいい?実は変更も可能なんです
2018.2.28
介護生活を続ける中で、いろいろお手伝いをしてくださるケアマネージャーさんと、ちょっとしたことでギクシャクした経験がある人って、実は少なくないそうです。
介護は人と人とが接し合う精神的なものだけに、なかなか難しい問題ではありますが、ここにもちゃんと解決策はあります。是非覚えておいてください。
ケアマネージャーの腕次第で介護生活は決まる
ケアマネージャーは高齢者が介護サービス受給生活を送るうえで、欠かせない存在です。ケアプランの作成をして、介護事業所や医療機関に連絡して調整を取り、介護保険サービス利用時に必要となる作業もすべて受け持ってくれます。被介護者の生活のサポート全般を行ってくれるのですから、本人はもちろん家族にとっても重要な役回りなのです。また重要な分、被介護者がよい生活を送れるかはケアマネージャーの腕にかかっているともいえます。
そのケアマネージャーは居宅介護支援事業所に所属しており、事業所をさがす際は市区町村の介護保険課窓口または地域包括支援センターに問い合わせれば、地域の事業所リストがもらえます(地域包括支援センターや介護保険課窓口でも紹介してもらえます)。
「よいケアマネージャー探しは居宅介護支援事業所探しから」です。
ケアマネージャー選びの4つのポイント
ケアマネージャーの仕事は、介護サービスを利用する人たちの管理や介護保険の申請など様々です。また、時には利用者の財政状況の把握、加えて、介護サービスを使ってどのような生活を送りたいかを聞き、それを実現してくことが求められることもあります。
しかし、ただこれらの業務を全て完璧にこなしてくれる優れたケアマネージャーを選ぶだけで良いのでしょうか?実は「優秀な人=自分の家の介護サポートに適している」かというと、そうとは限りません。
では、ケアマネージャーを選ぶ際に着目すべきポイントとはどこでしょうか?ここでは4つのポイントを挙げていきます。
まず1つめは「得意ジャンル」。ケアマネージャーは保険・福祉・医療など何らかの分野の実務経験や資格を持っています。その知識が自分、または被介護者の方の介護生活に適応するかを事前に確認しておきましょう。
2つめは「中立性」。所属する居宅介護支援事業所で行っているサービスばかり組み込んだケアプランを勧めてくるケアマネージャーは、中立的とはいえません。自社のサービス以外にも利用者のためを思って他者のサービス含め、最適な介護プランを考えてくれるの方が良いでしょう。
3つめは「聞き上手」。利用者や家族の声をしっかり聞いてくれる姿勢が、ケアマネージャーには大切です。自分の意見や知識ばかりを押しつけたがる人は避けたいところ。聞き上手でなおかつアイディアを沢山持っていて、それをしっかり提案してくれる人が良いでしょう。
そして4つめは「行動力」。何か問題が起きたらすぐ対応してくれるケアマネージャーは助かります。そのためにも遠方ではなく、同じ市区町村の人を選ぶと良いでしょう。
以上4つの心得をもってしても、なお相性の合わないケアマネージャーに出会ってしまうことがあります。そのときは、所属する居宅介護支援事業所に変更の相談を申し入れましょう。また、次に依頼したいケアマネージャーが決まっている場合は、その新規事業所に相談すると良いです。新規事業所から現在の事業所に連絡してもらえます。
積極的交流でよりよい介護生活
もちろん、よりよい介護生活が送れないからといって、全責任をケアマネージャーだけに押し付けるわけにはいきません。被介護者本人と介護者である家族も、上手に付き合う努力はすべきです。
気になることは些細なことも逐一伝える、逆に少しでも分からないことがあればすぐ質問するなど、よい連携を取るために情報交流を積極的にかわすことは忘れないでください。
記事監修:老人ホーム入居相談員(介護福祉士、社会福祉士、ホームヘルパー2級、宅地建物取引士、認知症サポーター)