介護サービスを利用する前に知っておくべき!基本的な3つの用語
2018.1.12
ここではこれから介護施設を選ぼうとしている方に向けて、介護の世界で使われる基本的な用語をご紹介します。
ケアプラン
ケアプランというのは、「これからどのような介護をどのくらいの期間おこなうか」というような、介護の方向性を決める計画のことです。被介護者とその家族が安心して生活できるよう計画を立てることがポイントです。 ケアプランには大きく分けて3種類あります。
・居宅サービス計画
自宅で受けられるサービスを中心に立てるケアプランです。要介護1~5の人が対象になっており、訪問介護をはじめ、通いながらサービスを受けるデイサービスなどを受ける際に作成します。
・施設サービス計画
特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設でのサービスを中心に立てるケアプランです。特別養護老人ホームと介護型医療施設は要介護1~5、介護老人保健施設であれば要介護3以上の人対象になります。
・介護予防サービス計画
介護の必要性が低い人たちが、要介護のレベルが上がらないよう支援を受けるために、介護予防を目的としたケアプランです。主に要介護1~2の人が対象になります。
ケアマネージャー
ケアマネージャー(ケアマネ)とは、ケアプランの作成や、被介護者とサービス事業者との調整をおこなう介護保険に関する専門家です。被介護者が介護サービスを受けられるようにする役割があります。
前項で紹介したケアプランを作成するのもケアマネージャーです。
被介護者や家族と相談しながら、被介護者一人ひとりが持っている問題点を考慮したケアプランを作成します。これにより、支援を受けて生活を送ることができるようになります。
また、被介護者と施設を結びつける調整役も担っています。たくさんある施設から入居する施設を選びだすのは大変ですが、そのような場合にいろいろな施設の情報を被介護者やその家族に提供するのもケアマネージャーの仕事のひとつです。施設に要望やクレームを入れにくいという被介護者や家族のために、ケアマネージャーが間に立って意見を施設に伝えてくれます。
デイサービス
デイサービスとは、日帰りで施設に通って、日常生活における介護や機能訓練などを受けることができるサービスのことです。通所介護とも言います。
基本的に在宅で介護をしているなどの場合、被介護者は部屋に閉じこもってしまいがちです。施設に通うことで他人とのコミュニケーションをとることができます。
一人暮らしや介護者も高齢者の場合、自宅での入浴などが難しくなります。デイサービスを利用することで、介助などを受けながら入浴することができるようになります。
利用対象者は要介護1~5の認定を受けた方です。要支援(1~2)の方は介護予防通所介護、もしくは地域支援事業の対象になります。
介護に関する用語はほかにもまだまだたくさんあります。知っておくことでよりスムーズに施設やサービス選びをすることができるようになります。
介護施設のスタッフなどから説明を受けている最中に、分からない用語が出てきた場合は、遠慮せずにその場で意味を聞くようにしましょう。
記事監修:老人ホーム入居相談員(介護福祉士、社会福祉士、ホームヘルパー2級、宅地建物取引士、認知症サポーター)