指を使って認知症予防!高齢者におすすめカンタン指体操を紹介
2017.12.8
指や手を使った体操は、大掛かりな準備もなくいつでもちょっとした時間にできる便利なもの。体力の衰えにより、運動しなくなってきた高齢者におすすめです。
ここでは、脳を活性化させる指体操をいくつかご紹介します。
指体操を始めよう
指体操は少しずつ複雑にしていき、楽しんで行うのがポイントです。 このため、まずは簡単なものから始めるようにしましょう。
・指折り体操
親指から小指まで順に曲げて開く体操です。
- 1.右手の親指を曲げて伸ばします。このとき、数を声に出して数えます。
同様に人差し指から小指まで動作を繰り返します。
小指までいったら左手も同様に行います。 - 2.以上を3回繰り返します。
この体操を行うときは、他の指が一緒に曲がってしまうことがないよう注意してください。
・指回し体操
指回し体操をすでにご存知の方もいるでしょう。両手を使って同時に運動していきます。
- 1.両手の指先を合わせます
指先を合わせたとき、指先以外は触れないように注意してください。手がドーム型になっているのが理想です。 - 2.親指から順に、指が触れないように、回していきましょう
このとき手前から奥、奥から手前への回転を各20回、あるいは30秒間回すようにしましょう。
指回し体操をするときは、手のドーム型が崩れないように注意しましょう。
薬指が苦手だという方は、中指と中指の力を強くし、安定させるのがコツですよ。
・親指グーパー体操
これは、親指を他の指の内側にいれたグーと、他の指の外側に出したグーの形の組み合わせを利用した体操です。
- 1.両手同時に、親指を入れたグー、親指を外に出したグーを交互に作ります。
- 2.右手と左手で異なるグーの形を作り、握り直すごとにグーの形を入れ替えます
慣れてきたら複雑にする
指体操にはさまざまなメニューがあります。しかし、難易度が高くチャレンジできないというケースもあるでしょう。 その場合は、簡単な指折り体操などをアレンジしてみるのがおすすめです。
たとえば、指折り体操では以下の方法があります。
・曲げる指をずらしてスタートする
先に片方の手の親指を1本曲げた状態からスタート。順に指を曲げてグーになったら開いていきます。終わるときには元の状態で終わっているはずです。
・左右で曲げるスピードを変える
片方の手では指を1本曲げるのに対し、もう片方の手は2本指を曲げるというもの。 この場合、ゆっくり動かしているほうの手がグーになるとき、もう片方は折り返してパーの形になっているはずです。
今回は、指を使った体操を一部ご紹介しました。脳にもっと刺激を与えて活性化させたいという方は、指体操をしながら早口言葉にチャレンジするというのもおすすめです。
指体操は座ってでき、身体の負担も小さいため、運動することが難しくなった高齢者におすすめです。ちょっとした時間でできるので、ぜひ生活の一部に取り入れてみてはいかがでしょうか。
記事監修:老人ホーム入居相談員(介護福祉士、社会福祉士、ホームヘルパー2級、宅地建物取引士、認知症サポーター)