リハビリ療法士さんに聞いた!健康のための秘訣とは?
2017.7.4
施設の中には、独自のレクリエーションを実施しているところも多くあります。 その中で、今回フェリエドゥ稲田堤(運営会社:ライクケアネクスト株式会社)で行われている「サンライズ体操」を行うリハビリ療法士さんにお話を伺いました。
今回取材にご協力くださった、「フェリエドゥ稲田堤」様とリハビリ療法士さんには改めて感謝申し上げます。今回ご紹介している「サンライズ体操」、ぜひ日々の運動に取り入れてみてはいかがでしょうか。
リハビリ療法士さんへのインタビュー
【この仕事の魅力は?】
最初は本当に単純に、「先生のおかげで良くなったよ」「痛かったので本当に助かったよ」と
言っていただけることが嬉しくて、一生懸命でした。
最初は、人の体に触るのがすごく怖かったんですが、病気をしたり、体力の落ちた方を元気にしていくことができるのでそこに魅力を感じています。
【健康でいるために大切なことは?】
背中が丸くなると、お膝も曲がってしまいます。
それに付随して足も上がらなくなって、体が伸びなくなってしまうんですね。
まず必要なことは、無理がないように、でもご年配の方に負担がかからないようにしっかり体を伸ばすことです。
一番多いのが歩いていて転倒したり、座るときにいすにお尻を乗せそこねたりすることなので、そういったことがないように、きちんと歩き続けられるようにすることが大切です。
また、自分の足で立ってお手洗いに行ったり、身の回りのことができるようにするために、必要な筋力をつけることが必要です。
サンライズ体操は、結構しっかりと筋力がつくんですけどご年配の方でも無理なくできるというところを目指してのプログラムを組んでいます。
【印象に残っているエピソードは?】
ついこの間の話ですが、退院後に入居されて車いすで参加されるようになった方がいました。
すごくお痩せになっていて、ぱっと見で退院されたばかりだとわかる方でした。
初めて参加され始めたときから、最初から最後まで45分~50分間結構長くてしっかりした内容の体操を頑張って参加されました。「大丈夫かな?」と思って「そんなに頑張らなくてもいいですよ」とその方に声をおかけしたんですが、毎回来てくださって、3か月くらい経ったときに、普通のいすに座ってらっしゃいました。
普通のいすに座ってらっしゃるということは、車いすじゃない状態で来られたことがわかりました。
退院後なのでもともと回復が良かったとは思いますが、車いすを無事に卒業されて、シルバーカーを押せるようになって「いつも楽しいです」と参加してくださいました。
そして、あるとき、シルバーカーを忘れるくらい歩けるようになりました。
その方がこの前お手紙を書いてきてくださったんです。
「落ち込んでいるときもいつも体操で笑って辛いことを忘れることができる。ありがとうございます。」って書いてくださって…。
そういったことがあったときが、何よりもこの仕事をしていて良かったなと思う瞬間です。
取材の際、サンライズ体操に一緒に参加させていただきました。
確かに50分近くかかり、しっかりした内容だったのですが、参加されている方の状態(立っているか、座っているか)に合わせていて、皆さんがしっかりと参加でき、体を動かせるような内容でした。
体操が終わった後は身体全体が伸びて、じんわりとポカポカと体が温かくなりました。
負荷のかかる内容でなくても、このような体操を日常的に行うことで、少しずつ少しずつ体力や筋力がついていくと思うと、日々の動きはとても大切だと実感しました。
サンライズ体操の様子はこちらのページで紹介しています。ぜひ日常生活の一部に取り入れてみてはいかがでしょうか。
記事監修:老人ホーム入居相談員(介護福祉士、社会福祉士、ホームヘルパー2級、宅地建物取引士、認知症サポーター)