趣味で充実した生活を!高齢者が始めやすい趣味って何がある?
2017.5.2
高齢者が明るく元気に生活を送るためには生きがいも大切です。
人が生きがいだと感じるものには、家族の成長や仕事の成功などさまざまなものがあります。趣味に力を入れるのが生きがいだと感じる方もいるでしょう。
ここでは、新しく趣味を見つけたいという方に向けて、高齢になっても始めやすい趣味をご紹介します。
健康効果も!? ウォーキング
ウォーキングは、運動の中でも特に軽く、個人のペースで休憩を入れることができるため高齢者におすすめです。
また健康の維持に効果的な有酸素運動なので、身体に大きな負担をかけることなく、筋肉に刺激を与えたり、血行を促進したりといった効果が望めます。
特別なルールを勉強する必要ないため、趣味のなかでも特に始めやすいものだといえるでしょう。
最近では公園などでウォーキングを行う高齢者も大勢います。同じ趣味のひとに声をかければ、新しいコミュニケーションができて、生活に新しい刺激が加わるかもしれません。
いつでもできる! 読書
読書は本さえあれば、いつでもどこでもできる趣味です。
読書は脳に刺激を与える行動だと言われています。視覚だけでなく、文章から映像や色などをイメージするので、右脳も活用しているのです。
このため、読書はアルツハイマー病の予防や、ストレス軽減になると言われています。
最近ではインターネットで本を用意に購入できるようになり、読書を趣味にする高齢者が増えています。もちろんインターネットで本を購入するのも良いですが、実際に書店を訪れ、自分の読みたい本を選ぶのもおすすめです。
また読書会などで人に本の内容を紹介する行為は、コミュニケーションや脳の活性化につながりやすいと言われています。
読書と聞くと、室内に閉じこもりがちだと思われる方もいますが、実はコミュニケーションをとるためにも最適な趣味でもあるのです。
自然に触れ合える! 釣り
「脳を活性化するためには手先や頭をよく使うことが効果的」だと言われることがあります。そこで、おすすめなのが釣りです。
手先を使う趣味はさまざまあるものの、ずっと指を使い続けることが辛いと感じる方もなかにはいるでしょう。釣りは魚が針にかかった瞬間から釣り上げるまでの手ごたえや緊張感が特徴です。明確に指の運動とは感じとることはないかもしれませんが、この「魚や針に対してアンテナを張り続ける微妙な作業」も指の運動になるのです。
また魚がかかるまでの時間は、周りの自然を味わえるのでリラックスすることもできます。
また、海釣りや川釣りなどの環境の変化や、どんな魚を釣るのかという目的によって餌や竿を替える工夫は脳への刺激になるでしょう。
釣りはシンプルな作業のなかに複雑さがある趣味です。一人でもできますが、初めて釣りを始める場合は、釣り具店主催のツアーに参加したり、経験者の人と一緒に行動したりすることをおすすめします。
芸術のセンスを磨く! 写真
人物や風景など、さまざまな景色や場面を一枚の画に収めるのが写真の魅力です。
写真は撮る前に、「どんな風景が取りたいか」「そのタイミングがいつか」「きれいに見える構図はどれか」など、複数のことを同時に考えるため、脳に刺激を与える行動だと言われています。
旅行の記録や孫の運動会の記録など、写真を趣味としていなくてもカメラを使用する機会は日常的にあります。他の趣味と比べると「趣味の時間を作らなければいけない」というプレッシャーが少ないでしょう。
カメラや機械に慣れている方は、一眼レフカメラに挑戦してみるのもおすすめです。複雑な操作が、より高い満足感と手先の運動につながることでしょう。
高齢者の生活に楽しみと充実を
ここでは、1人でも簡単に始められ、さらに同じ趣味の友人を作りやすいものを紹介しました。趣味は個人の時間を充実させるだけでなく、コミュニケーションのきっかけとなり、生活に刺激を与えてくれるのです。
老後の豊富な時間を、趣味に費やして素敵で充実した人生を手に入れましょう。
記事監修:老人ホーム入居相談員(介護福祉士、社会福祉士、ホームヘルパー2級、宅地建物取引士、認知症サポーター)