観光したいけどバリアフリー対応状況が心配…そんな時に役立つサイトをご紹介!
2017.4.12
「春の行楽シーズンだし、楽しくお出かけしたいけど、車いすを利用しているから、バリアフリー対応でないと厳しいな…」
そうお悩みの車いす利用者は多いかも。そんな時は、充実したバリアフリー情報を誇るネットサービスの利用がおすすめ。
今回は省庁・自治体・諸団体などが運営する代表的なサイトをご紹介します。
バリアフリー情報サイトの代表格「らくらくおでかけネット」
バリアフリー情報が充実したサイトとして代表的なのが「らくらくおでかけネット」です。
2002年1月、国土交通省と交通エコロジー・モビリティ財団の運営でスタートしたこの情報サイトは、駅やターミナルにおける車いす利用者の利便性を念頭に置いているのが特徴。日本全国の公共交通機関(鉄道・バス・空港・旅客船)の様々なバリアフリー情報をひと目で把握することができます。
移動経路やトイレのバリアフリー対応に関する情報など、車いす利用者にとって無くてはならない基本情報はもちろん、ハンドル形電動車いすが利用可能な駅の情報、各駅のホームドア設置状況、さらに駅周辺の案内図や福祉タクシーまで調べることができます。サイト全体に細やかな心配りを感じられるのが嬉しいですね。
長距離移動ではどうしても身体的負担を感じやすい車いす利用者にとって、乗り継ぎに余計な疲労を被ることなく移動するためにも、このようなバリアフリー情報を事前に確認しておける情報サイトの存在はとても頼もしいものです。
東京と愛知の観光バリアフリー情報ならこの2サイト
次に、自治体が運営する観光バリアフリー情報サイトを2つご紹介しましょう。
1つ目は、東京産業労働局が運営する「東京観光バリアフリー情報ガイド」です。
このサイトでは、東京都内にある10箇所の人気観光エリアを紹介するとともに、それぞれ10種類のおすすめ観光ルートしています。そのルート内にある公共交通機関(電車・地下鉄・バス)の乗り継ぎを、利用する駅施設のバリアフリー対応状況と合わせて紹介してあるため、分かりやすい画面構成になっているのが特徴です。
スマホでこのサイトを見ながら移動すれば、高齢の方でもゆったりとした気分で観光を楽しめるのではないでしょうか?
2つ目は、愛知県産業労働部観光コンベンション課などが運営する「おもてなし愛知 観光バリアフリー情報 ポータルサイト」です。
このサイトでは、愛知県を名古屋・尾張・知多・西三河・東三河の5エリアに分けて、それぞれのエリアの代表的観光スポットをバリアフリー対応状況とともに紹介しているのが特徴です。バリアフリー対応状況に関しては、車いす利用者を交えたグループによる調査が行われていて、施設の写真や感想などもたっぷり掲載されています。
こちらもスマホを眺めながら観光して回るのに重宝なサイトといえそうです。
情報を上手に使って、楽しい観光を!
ここでは東京と愛知の2都県のサイトを代表としてご紹介しましたが、全国の自治体が運営している観光バリアフリー情報サイトは多種多様で、それぞれ趣向を凝らして公開されています。
気候がおだやかなこの季節、各サイトが提供するバリアフリー情報を上手に利用して、のびのびと観光を楽しんでくださいね。心身両面の健康的な生活を!
記事監修:老人ホーム入居相談員(介護福祉士、社会福祉士、ホームヘルパー2級、宅地建物取引士、認知症サポーター)