カジノや豪華客船? ユニークなサービスを提供するデイサービス3つ
2016.7.20
デイサービスと聞くと、どのようなイメージを持ちますか?
報道などで流れる「習字」「塗り絵」「風船バレー」などを思い浮かべる方が多いかもしれません。
最近では民間のデイサービスを中心に、ユニークなサービスを提供する施設が増えてきました。今回はちょっと変わった、特徴的な内容のデイサービスをお伝えします。
ギャンブルで脳に刺激! カジノ型デイサービス
ギャンブルの楽しさを高齢者にも感じてもらい、「仕方がなく行く施設」ではなく「行きたいと思う場所」だと思ってもらうことを目的としたデイサービスがあります。その施設の名前は「ラスベガス」です。行きたいと思わせる手段として、麻雀やスロット・ブラックジャックなど本格的なギャンブルを採用しているのです。もちろん本当のギャンブルではないので、現金のやりとりなどはありません。 高齢者にとってギャンブルに興じることは脳が刺激されることに繋がるとされていて、結果を予想したり計算したりという思考や、カード・麻雀牌などを触る細かな指の動きなどが脳への刺激を促すそうです。 現在ラスベガスは関東を中心に、足立店・横浜都筑店・上尾店・浦和美園店の4カ所で運営されています。
学校生活を満喫できる「おとなの学校」
東京都世田谷区にあるデイサービスでは「おとなの学校」をコンセプトにしたサービスを提供しています。学校の風景を施設内に取り入れており、黒板や時間割・時計などが飾られた“教室”があります。教室では国語・算数・音楽・工作などの実際の授業を受けることができることも特徴です。学校生活を体験することで「利用者の記憶を呼び起こすこと」「学習意欲を高めること」に効果があるとされています。現在は全国各地に展開されており、関東から九州にかけて12校あります。
豪華客船でクルーズしながらデイサービス?
兵庫県姫路市のデイサービスでは、豪華客船で日帰りクルーズを行うかのようなサービスを提供しています。ふかふかの真っ赤な絨毯に豪華なシャンデリアがきらめく豪華客船の装飾がなされた施設です。朝の送迎車から降りた利用者たちは、船員の格好をした施設の職員が迎えられて、すぐさま壮大な出港セレモニーが開催されます。出港後は施設内を自由に歩き回ることができ、プールやマッサージなどのサービスを利用することができます。利用者が楽しむことで、自然と身体が動く施設にしたいというコンセプトの下、創設された施設です。
以上のように、今回ご紹介したデイサービスは遊園地のアトラクションのような楽しいサービスを提供する施設ばかりです。
日本は今後も高齢化が進むことが懸念されています。その影響で他の施設と差別化を図ろうと、新たなサービスを提供する施設が次々と増えてくることでしょう。
ご家族が介護施設を利用される場合に備えて、今のうちに理想の施設を見つけておくのも良いかもしれません。
記事監修:老人ホーム入居相談員(介護福祉士、社会福祉士、ホームヘルパー2級、宅地建物取引士、認知症サポーター)